公開: 2022年10月24日
更新: 2022年11月23日
地域の中で物を売り買いする時、物とその価値に等しい量の貨幣とを交換することで、物の売買が成り立つ社会の仕組みを「貨幣経済」と呼びます。それに対して、ある物と同じくらいの価値のある別の物と交換することで、物の売り買いが成り立つ社会の仕組みを「物々交換」と呼びます。
社会の発展を経済の視点から見ると、人類社会では、物々交換が最初に生まれ、文明が発展すして、貨幣経済が生まれました。貨幣は、エジプトや古代バビロニア(メソポタミア)で生まれたようです。それは、これらの古代社会が、多くの人口からなる巨大国家だったからのようです。これらの国家では、王の横顔を刻んだ金貨が作られていました。
樋口知志 著、「阿弖流為」(2013)、ミネルヴァ書房 2ページ